空手を通して見つめる、子ども達の未来
アスリートの方の写真
格闘技を撮りたいと思い
空手を40年続ける方をご紹介いただき
空手道場の撮影に行ってきました
そこには空手を通して
子ども達の未来を見つめる
教育者の仕事があった
人のこと
福岡県田川市の小学校の体育館にて
空手の指導を行う
空手道松涛館流の園田俊一さん
空手の起源は諸説あるそうですが、500年前に琉球王国の「手」(てぃー)が起源という説があります
元々沖縄にあった武術と中国武術が融合し
本土に渡り、長い時間をかけて現在の
「空手」へと変化して行く
松涛館流は沖縄から伝わった
「唐手」を「空手」へと改称し
現在松涛館流は空手界で一番の
競技人口を誇っている
園田さんは、6歳の頃に親に連れられて
空手道場に通い始めた
小さい頃は泣き虫で体が弱く、誰かにいじめられないように道場に入れられたそうです
それから40年以上空手を続け
全日本空手道連盟公認錬士六段
全国組手・形審判員 三級資格審査員
など多数の資格を有し
令和5年3月まで
福岡県空手道連盟事務局長を務め
現在は同審判長、九州地区協議会書記次長を務める
現在は現役を引退し、指導者となり
自分の中にある技術を子ども達に伝えていく
仕事のこと
学校の体育館を使い、空手を教える園田さん
子ども達は体育館に入ると
先生である園田さんに、
「押忍っ!」と挨拶をする
園田さんも「押忍っ!」と挨拶を返す
子ども達は僕に対しても
「押忍っ」と挨拶してくれる
空手を通して子ども達は技術だけではなく、礼儀も学んでいく
園田さんも空手を始める前は心身に自信がない子どもだったそうですが
空手を通して目上の人と関わる事で
礼儀や強さを学び
心も身体も自信をつけていった
稽古はまず体育館にマットを敷く
みんなで稽古ができるように
みんなで準備を整えていく
道場ではなく体育館を利用しているので
準備・片付けと
少し手間がかかるが
みんなで必要な準備をして
終わったら片付ける
必要な物は考えて準備する
「足るを知る」
事って重要だし、教育にもつながる
楽しむ部分と厳しい部分
外の田んぼの周りをみんなで走る
夏はキャンプに行ったり、春になれば
近くの桜がある場所まで走り
そこで基本稽古をしたりするそうです
厳しさの中にもやさしさや楽しさも必要
逆も然りですが
「教える事は教わる事」
子ども同士で級の上の子が下の子の形を見てアドバイスをしていく
人に教える事で、知識がアウトプットされて定着する
子ども達にも責任感が生まれる
その姿を見つめる
園田さんのやさしい表情の中にも
教育者として、子ども達を甘やかさず対等に向き合うからこそ
厳しい表情、言葉がその空間に飛び交う
園田さんの考えにスパルタにはしたくない
という気持ちもありつつも
子ども達の未来を思い
厳しい言葉もかけていく
空手の美しさ
空手と一括りにしても
たくさんの流派が存在する
現在4大流派と呼ばれるものがあり
松涛館流・和道流・剛柔流・糸東流
それぞれ特徴が異なる
今回見せて頂いた「松涛館流」は
ダイナミックな動きが特徴
形の練習風景を初めて見た
子ども達は、実際に目の前に相手がいると
思わせるくらいの
鋭い視線になり、ものすごく集中している
小さな体だけど、目・指先・髪の先まで
闘う意志を感じる
空手は武術
つまり闘うための技術である
しかし
子ども達の表情や一本の芯の通った動き
その動きからは美しさを感じる
戦いの技術の中に
心を揺さぶられる瞬間がある
子ども達の形の練習中に印象的なフレーズが
「顔がついてこなきゃダメだ!」
という言葉があった
その子は形の練習中に顔まで意識がいかずに次の動きに入ってしまった
先生が顔を手で押さえ、手の動きと同時に
顔を右に動かす
顔がついてくる事で
とても美しい流れに変わる
相手を打ち負かすために生まれた技術の中に
人を魅了する形という作品が隠れている
眼鏡日和 片山正太郎写真館
片山さん
正進館、館長の園田です。
素晴らしい作品をありがとうございました!
道場として、またとない出来事になりました😆
これからも私たち一生懸命に頑張っていきます。
今度ともよろしくお願いいたします😊
コメントありがとうございます。
僕も写真がく上達するようにもっといろんな被写体に挑戦していきます。
今後ともよろしくお願いします