No Green! No Life!
No Green! No Life!
初めてGREEN DAYSに行った日は
台風が近づいていた
仕事を終わらせてまだ昼過ぎだったので
ずっと気になっていたお店に行ってみた
お店は台風の影響で閉める直前だった
人のこと
北九州の小倉に植物のお店を構える
ayaさん
インテリアグリーンをコンセプトに
日常の中に緑が広がる生活をお客様に提案している
扉を開き、お店の中に足を踏み入れると
緑に囲まれた気持ちのいい空間が広がる
ayaさんが話し始めると
会話が途切れる事はなく
どんどん時間が過ぎていく
この空間の中で、ayaさんの人柄の成せる事だろう
仕事のこと
その日は百貨店の植物の手入れに同行
開店前の静かな店内で黙々と作業を進めていく
空調の影響で植物がカラカラに乾いているので
会話の成り立たない植物に対して、手で触れ、
会話をし、葉の状態を確認する
植物の成長には、日当たりと風通しが重要
しかし、室内にはこの二つが存在しない
植物が生きやすいように、その環境を守っていく
毎週欠かさない、目立たない仕事こそ
植物のために重要な仕事
作業場に戻り作業を始める
ayaさん自身は否定してるけど、人と会話をする事が好きだと思う
作業をする手も口も止まらない
来るお客さん、来るお客さん、みんなと会話を楽しんでいる感じ
何気ない会話の中でも、植物の手入れの方法をしっかり教えてくれる
身振り手振りを大きく
その言葉からは、植物への愛を強く感じる
「土遊びが好き」
とにもかくにも、植物には土が大切
水捌けの良い土を作り
1年半後に土がいい状態であるように、手で触れ土を作る
毎日積み重ねる目立たない仕事は、土づくりのような物
未来のために行う目立つ事がなくても重要な仕事
インテリアとしてのグリーン
植物がある日常を作る
そう考える中で、ayaさんは一冊の本に出会う
井田洋介先生の本「グリーンのある暮らし」
井田さんは、今まで誰もやってなかった事を作り出し
今ではそれが当たり前になっている
インテリアグリーンの礎をきづいた方
ayaさんは、手紙を送り、井田先生に会いに行く
初めて会った印象としては、気さくな雰囲気のおじいちゃん
色々と話を聞き、アドバイスをもらうが、もっとも印象に残る言葉は「植物の力を信じろ」
植物は、人間が過度に手を加えなくても、その場所の環境に合わせて強く生きている
井田さんの作品にサントリーの角瓶を使った物があり
そこからテラリウムの構想を練る
ayaさんの作るテラリウムを置くと
部屋の片隅に小さな森があるような感覚
全く部屋に植物を置いた事がなかったけれど
テラリウムを置くと何気なくそれを見ている自分がいる
緑を置く事で、無意識の内に緑を求めていた自分に気づく
緑を置いた気持ちのいい空間に
光が入り影も生まれ
気持ちの落ち着く空間に変わる
緑から部屋全体のインテリアを作り出す
緑・光・影もともと人の側にあった物
無意識に求めている物
それを意識して、形にしていく
眼鏡日和・片山正太郎写真館